日本赤十字社の活動について~その4 大阪・関西万博への参加について
2025年05月27日
[番組で紹介した情報]
(太田)KBCラジオ ヒルマニ 後半のこの時間は「みんなで防災」をお送りします。
(太田)ヒルマニ火曜日後半戦
今週は「KBCラジオ みんなで防災!」をお送りします。
KBC防災ネットワーク主幹兼解説委員の太田 祐輔です。
引き続きスタジオには加藤恭子アナウンサーです。
(太田)この時間はあなたの命を守る防災について考えていきます。
(太田)今月5月は赤十字月間です。4週にわたって災害時にいち早く現地に駆け付け、救護活動に重要な役割を果たしている日本赤十字社についてお送りします。
今週は日本赤十字社の活動について~その4 大阪・関西万博への参加について 日本赤十字社福岡県支部の山本照久(やまもとてるひさ)さんにお話を伺います。

(太田)現在開催中の大阪・関西万博に日本赤十字社は参加しているということなのですが、どういった主旨で参加しているのでしょうか?
(山本さん)はい 「人間を救うのは人間だ」という人道理念を一人でも多くの来場者に感じてもらうことで赤十字の人道理念の普及、 そして国際赤十字、赤新月運動の拡大を図ることを目的として参加しております。
(太田)万博と赤十字って結びつきがあるのですか?
(山本さん) 赤十字と万博の関わりについて説明します。
赤十字思想の誕生から一世紀半にわたって受け継がれてきた赤十字の先輩たちの思いである 1863年にスイスジュネーブで生まれた赤十字運動ですが、1867年にパリそして1873年にウィーンで開催された国際博覧会を赤十字の普及の好機と捉えてパビリオンを出展いたしました。
また 日赤創設者の佐野常民は万博でこの運動を目にしたことで、初めて赤十字の存在を知り、この時の経験が日赤の創立とそして日本での人道支援活動の幕開けにつながったと言われております。
(太田)赤十字と万博って結びつきが強く、万博があったから、世界に赤十字の活動が広がっていったし、万博がなかったら日本赤十字社の誕生もなかったかもしれないということなのですね。
その万博でどのような赤十字の展示をされているのでしょうか。
(山本さん)はい、まず ゾーンが 3つあります。
ゾーン1は、世界の人々の何気ない日常を垣間見る「映像インスタレーション」というものを流しております。
モノクロのグラフィックとそしてフルカラー映像を組み合わせたマッピング映像による演出となっております 。
(太田)実際にその場にいくと、世界中の人の営みがリアルに感じられるわけですね。
ほかにはどういった展示がありますか。
(山本さん)ゾーン2については「世界の人道危機と支援の現状を知る」となっていて、 こちらも半球型のドームシアターで映像を見ることができます。
内容としましては、日常を奪われた人の視点と日常を奪われた人々を支える人の視点で映像を構成しており、実体験者の取材からリアリティになる言葉をつむぎだし、特に支える人の言葉は「人間を救うのは人間だ」に直結する心に印象的な言葉を印象的に映像に差し込むものとなっております。
(太田)そして最後の展示 っていうのはどういったものですか。
(山本さん)ゾーン3 につきましては、ゾーン1 ゾーン2で感じたことを実際のメッセージウォールというところにタブレットを用いて自分の思いを書いていただき、そちらをホールの映像に掲載するっていうものとなっています。
その他にも 赤十字の活動の紹介や、ショップ販売も行っております。その買っていただいたショップの売上の一部を日本赤十字社に寄付していただくという形になっております。
(太田)リアルにいろんな活動を知り、そのあとは 自分の言葉で表現することによって より身につけることもその3つ目の展示でできるわけですね。
実際に万博に参加されて、どういったことを感じて欲しいと思っていますか。
(山本さん)人道理念でもあります 「人間を救うのは人間だ」ということを感じていただき、実際に皆様にも行動していただきたいなと思います 。
また、寄付というものも行っておりますので、 皆さんの寄付が国際人道支援にもつながるっていうことをお伝えできればと思っております。
(太田)それを感じてもらうチャンスということですね。
(山本さん)そうです。
(太田)KBCラジオ「みんなで防災」
今週は日本赤十字社の活動について~その4 大阪・関西万博への参加について 日本赤十字社福岡県支部の山本照久さんにお話を伺いました。
このような日本赤十字社の活動は、みなさんからの寄付によって
成り立っています。寄付の方法など詳しくは、日本赤十字社 福岡県支部のホームページをご覧ください。
URL⇒ https://www.jrc.or.jp/chapter/fukuoka/

