日本赤十字社の活動について~その1 日赤の歴史・事業について
2025年05月06日
[番組で紹介した情報]
(太田)KBCラジオ ヒルマニ 後半のこの時間は「みんなで防災」をお送りします。
(太田)ヒルマニ火曜日後半戦
今週は「KBCラジオ みんなで防災!」をお送りします。
KBC防災ネットワーク主幹兼解説委員の太田祐輔です。
引き続きスタジオには加藤恭子アナウンサーです。
(太田)この時間はあなたの命を守る防災について考えていきます。
(太田)今週から4週にわたって災害時にいち早く現地に駆け付け、
救護活動に重要な役割を果たしている日本赤十字社についてお送りします。
今週は日本赤十字社の活動について~その1 日赤の歴史・事業について 日本赤十字社福岡県支部の白石朋子(しらいしともこ)さんにお話を伺います。

(太田)まずは日本赤十字社の歴史について教えてください 。
(白石さん)日本赤十字社は 佐賀県出身の佐野常民が1877年に発生した 西南戦争の悲惨な状況を目の当たりにして、敵味方の区別なく 傷病者を救護するという ヨーロッパの赤十字と同様の救護団体を作ろうと思い立ち、日本赤十字社の前身である救護団体の博愛社を設立しました。
その後 1887年に日本赤十字社へ 名称を変更し、2027年には 創立150周年を迎えます。
(太田)日本赤十字社というと災害が発生したらいち早く現場に駆けつけて活動するイメージがあります。実際はどういう仕事をされてるんでしょうか。
(白石さん) 日本赤十字社は、災害対策基本法等において指定公共機関とされており、行政が行う防災業務に協力する義務を有しております。具体的な活動としては被災地における医療救護活動や心のケア、救援物資の備蓄・配分、義援金の受付などが挙げられます。
(太田)白石さんがいらっしゃつ福岡県支部の役割としてはどういったものがありますか。
(白石さん)福岡県支部では、救急法などの講習普及事業や防災セミナーなどを通じて県民の皆様への防災意識の向上の啓発を行っています。
また幼稚園、小中学校 、高等学校の児童生徒に対し 青少年赤十字活動を行っています。
(太田)日本国内だけでなく、福岡県支部から海外に出て活動される場合もありますよね。
(白石さん)はい。日本赤十字社の国際活動は緊急支援や復興支援 だけではなく、 気候変動や紛争の影響による貧困、食糧危機、 不十分な保険医療サービスなど複合的な課題を抱えるアジア太平洋州地域・アフリカ地域を重点的対象地域として支援をしています。
各国の赤十字、赤新月社の中長期的な取り組みに対し、資金援助のみならず、人材や物資、あるいは技術的アドバイスとを提供しています。
実際に福岡県からは、福岡赤十字病院の看護師がレバノンやバングラディッシュに派遣され活動を行いました。
直近だと今年の1月9日から20日間、看護師長が地域保健調査のためバングラデシュに派遣されました。
(太田)福岡市の日赤通りにある福岡の赤十字病院から実際に海外に出て活動される方がいらっしゃるんですね。
さて、5月に入りましたが、この5月というのは日本赤十字社にとっても大事な月だそうですね。
(白石さん)そうです。毎年5月は赤十字の創設者 アンリー・デュナンの誕生日にちなみ、 赤十字活動を普及するための赤十字運動月間となっています。
この機会に人間のいのちと健康、尊厳を守ることを 使命とする赤十字の活動への理解を深めていただくため、 全国でキャンペーンを展開しています。
(太田)具体的にはどういった活動がおこなわれるのでしょうか。
(白石さん)はい 、5月の赤十字運動月間に県内の施設にご協力いただいて、レッドライトアッププロジェクト 2025 を実施しています。 旧福岡県公会堂貴賓館 、赤レンガ文化館、三池炭鉱宮原坑、また新しく博多ポートタワー が加わり、福岡県内を赤く ライトアップしていきます。
(太田)赤にライトアップされた建物を見てね、日赤の活動を思い出していただきたいですね。
(白石さん)はい。
(太田)KBCラジオ「みんなで防災」 今週は日本赤十字社の活動について~その1 日赤の歴史・事業について 日本赤十字社福岡県支部の白石朋子(しらいしともこ)さんにお話を伺いました。
このような日本赤十字社の活動は、みなさんからの寄付によって 成り立っています。寄付の方法など詳しくは、日本赤十字社 福岡県支部のホームページをご覧ください。
URL⇒ https://www.jrc.or.jp/chapter/fukuoka/

