放送内容

大牟田市の栗原敬幸(くりはら・たかゆき)防災危機管理室長に話を聞く その6

2024年12月11日

[番組で紹介した情報]

(太田)「KBCラジオ みんなで防災!」KBC解説委員の太田祐輔です。

(百市)百市なるみです。

(太田)毎週この時間は、あなたの命を守る防災について考えていきます。

(百市)今週は「大牟田市の栗原敬幸(くりはら・たかゆき)防災危機管理室長に話を聞く その6」を お送りします。

(太田)令和2年(2020年)7月に大規模な浸水被害に襲われた大牟田市
最大で1.9mの浸水被害が発生した樋口町周辺では床上浸水681世帯、床下浸水312世帯を数え、1人の尊いいのちが失われました。
発生当時も現在も災害対応の陣頭指揮にあたる大牟田市の栗原 敬幸 防災危機管理室長にお話しを伺います。
今週は栗原さんに、大牟田市で行われている小中学生への防災授業についてお話を伺います。

(栗原)内容としてはですね、それぞれの学校、校区の地理的な災害リスク、要因とかを見て、それから対象の学年、まあ全学年の時もありますけど、例えば1、2年生対象にとか、3、4年生対象にとかそれぞれ理解度が変わってきますので、そういった内容を合わせて、あと先生方が例えばこういったものもやってみたいとかいう要望を聞きながら実施していくっていうことになります。だいたい2時間 1コマが多いですね。

具体的にやっている内容言うと、例えば、学校は避難所になっていますから、そもそも避難所用の備蓄品をいっぱい置いているわけですよね。でそれをもう出してきて、子供たちで段ボールベッドを組み立てるとかパーテーションを組み立てるとか、そして実際に自分たちも寝てみて、簡単な避難所体験をしたり、あと非常用持ち出し袋に自分たちは何が必要かっていうのをグループでいろいろ話し合って決めてもらうと。
トイレの話も結構するのですけど、地震で断水した時にトイレが使えなくなったらどうやってトイレをするのかっていうのですね、つい先週もある市内の小学校でしてきたのですけど、結構、評判がよくって、用を足してから処理の仕方まで子供たちとその時は保護者の方も一緒に参加していただいて、一緒に学んでいただいて。

中学生になってくると結構本格的に避難所の訓練とかもやったりですね。
避難者役の生徒と運営役の生徒を決めて、避難者役はいろんなリスクを抱えた避難者っていうのを設定して、あなたは高齢者、あなたは障害者とかですね、あなたは消防団とかそういうのを決めていって、実際に避難所に来られたっていうことで、今度は運営役がどんな受け入れをやっていくかっていうのをしてます。だいたいそれはですね 4時間やっています。
そして途中で緊急で情報、災害対策本部からの情報っていうことで、例えば、学校の近くに川があるところであれば、「川の水が決壊しましたので至急、避難者を避難させてください」って言って、どういう風に子供たちするかなと思って見ていたら全員で 2階の武道場に上がって10分かからずに全員避難完了だったのです。

(太田)なるほど。避難する場所の中でも安全なところはどこかっていうことも自分たちで判断して行動に移してくれたわけですね。

(百市)すごくいい活動ですよね。もしかしたら、大人、親の方が知らないことがあるかもしれないなと思ったのが、私が小さい頃に段ボールベッドというのはまだなかったんですよね。
だから今と昔で、避難の仕方とか災害時の対応とかまた変わっているかもしれないので、ぜひ、こういう活動を母親も参加できたりとかすると嬉しいなと思いました。

(太田)いざとなったら、中学生は避難所での活動の担い手にもなるわけですからね。
貴重な経験だと思います。

(百市)KBCラジオ「みんなで防災」
今週は「大牟田市の栗原敬幸(くりはら・たかゆき)防災危機管理室長に話を聞く その6」をお送りしました。太田さん来週は?

(太田)引き続き大牟田市の栗原室長に 「大牟田市でおこなれている小中学生への防災授業」についてどのような思いを持って行っているのかを伺います。

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