福岡西方沖地震から20年地震にどうそなえるか~ その4
2025年03月26日
[番組で紹介した情報]
(百市)今日のテーマは「福岡西方沖地震から20年地震にどうそなえるか~その4」です。
(太田)2005年3月20日福岡県北西沖の玄界灘でマグニチュード7.0最大震度6弱の地震が発生しました。
死者1人、負傷者およそ1200人を出した地震で、全壊した住宅はおよそ140軒に上ります。
ことしはこの福岡西方沖地震からちょうど20年の節目の年になります。
この3月の放送は地震にどう備えるかを考えていきたいと思います。
(百市)先週は地震発生についてどう備えればいいのか事前の準備について話をしました。太田さん、今週は?
(太田)実際に地震が発生した際に、これをやってはいけないということをお話したいと思います。
(百市)なにをしちゃいけないのですか?
(太田)いろいろあるのですが、今回は福岡西方沖地震をきっかけに考えているので都心部での被害を考えると、地震発生後、エレベーターを使うのはやめてください。
(百市)それはなぜですか。
(太田)都心部の地震で恐ろしいのが、停電などによりエレベーターの中に閉じこめられる人が続出するということです。
(太田)地震発生後にエレベーターが動いていたとしてもいつ停電が発生するかわかりませんし、地震発生後は余震の発生確率も高まっています。
閉じ込められた場合の救助はいつくるかわかりません。
たとえ高層ビルにいたとしても、エレベーターの利用はさけましょう。
(百市)ほかにNG行動ありますか?
(太田)「帰宅後すぐに電気をつける」
地震発生後はガス漏れしている可能性があります。
帰宅後に電気をつけた瞬間、火災や爆発が起きてしまう恐れもあります。
まずは窓を開けて換気をしましょう。
「ブレーカーを上げたままにしておく」
地震発生直後は大規模な停電が発生することがあります。
その際にブレーカーを上げたままにしておくと、通電火災が起こる可能性があり、大変危険です。
通電火災とは、停電からの電力復旧の際に、電化製品が再び稼働し出火する火災のこと。
損傷した配線や機器に再通電することにより発火したり、転倒したストーブなどの電化製品に可燃物が接触した状態で再通電し、着火したりします。
避難するときは必ずブレーカーを落とすことを忘れないようにしましょう。
また、避難しない時でも停電中は電化製品のスイッチは切って、プラグを抜いておきましょう。
「部屋の中を裸足で歩く」
地震発生直後は、床に割れたガラスなどが散乱している可能性があり、裸足で部屋の中を移動するのは大変危険です。
特に夜間の停電時は、暗闇で何が落ちているかわかりません。
夜中の地震に備えて、寝室にはスリッパや靴などを準備しておくと安心できます。
NG行動④火をつける
地震発生後はガス漏れが起こっている可能性があるため、新たに火を使うことも避けましょう。
停電時に使ってしまいがちなロウソクの火も漏れていたガスに引火して火災になるケースが多く、危険です。火はつけないようにしましょう。
(太田)地震が発生したときにはとにかく落ち着いて一回深呼吸して行動するようにしてください。
(百市)物に関しては事前に準備できますが、こういったときにはより落ち着いて、判断、行動することが求められますし、これこそしっかり頭に入っていないといざというとき行動に移せなかったりしますよね。
このNG行動というものをしっかり覚えておきたいと思います。
(百市)KBCラジオ「みんなで防災」
「福岡西方沖地震から20年地震にどうそなえるか~その4」をお送りしました。
(太田)毎週水曜日にお送りしている「KBCラジオみんなで防災」ですが、この時間の放送はきょうが最後となります。
来週からは毎週火曜日正午からの「ヒルマニ」の中で不定期の放送になります。
百市さんはきょうで番組を卒業します。
(百市)この番組で6年、太田さんのもとで皆さんと一緒に防災について学ばせて頂いて、私自身の防災意識もすごく強くさせていただける貴重な時間でした。
番組は卒業となりますが、私自身もそして周りの大切な命を守るためにもこれからもここで学んだ防災を続けていきたいと思っています。
本当に多くの学びを太田さん、ありがとうございました!
(太田)ありがとうございました!