ガザ配給所周辺で発砲 32人死亡 支援の場が「死の罠に」 人道状況の悪化に危機感
国際|
07/20 03:33

人道状況の悪化が深刻なパレスチナ・ガザ地区で食料を受け取ろうと集まった住民に向けてイスラエル軍が発砲し、少なくとも32人が死亡しました。
ガザ保健当局によりますと、ガザ南部にある支援物資の配給所周辺で19日、イスラエル軍の発砲があり、少なくとも32人が死亡し、数十人が負傷しました。
イスラエル軍は「呼び掛けに応じず部隊に近付いた人に対し、警告射撃を実施した」と主張しています。
一方、現場にいた人はイスラエル軍の呼び掛けはなく「無差別に発砲が始まった」と話しています。
ガザ地区では食料を受け取るために集まった人々にイスラエル軍が発砲するケースが相次いでいて、これまでに891人が死亡し、5700人以上がけがをしています。
このうち大部分はイスラエルとアメリカが主導する援助団体「ガザ人道財団」の拠点周辺で犠牲になったということです。
ガザ保健当局は支援の場が「死の罠になっている」として人道状況の悪化に危機感を示し、安全かつ安定的な支援の必要性を訴えました。