あの戦でも躍動
2025年05月24日
[熊本県]
甲冑コレクション(4)

武将・加藤清正のシンボルともいえる長い兜。
実際にこの兜で戦地に赴いた姿が絵図に残っていました。
数々の戦で武功をあげた加藤清正。
豊臣秀吉の朝鮮出兵「文禄・慶長の役」では先鋒部隊の役割を任じられ存在感を発揮しました。現地での籠城戦を描いた絵図には、その清正の姿が。
熊本博物館 木山貴満学芸員
「文禄・慶長の役を描いた屏風の中に、似たような甲冑を着て座っている清正の姿が描かれています。」

誰もが知る戦で躍動した甲冑。
佐賀市の鍋島報效会に残る、佐賀藩初代藩主・鍋島勝茂の甲冑もそのひとつです。
島原の乱で先陣を切って現地に向かった佐賀藩。
その時勝茂が着用していたという甲冑は、質実剛健で実用性を重んじる鍋島家の家風を表しているともいわれます。
鍋島報效会 池田三紗学芸員
「勝茂公は派手な甲冑を好まなかったという話が記されています。奇抜なデザインや派手さはないですが、なにより実用性が第一という考え方があったのだろうと思います。ただ、実はさりげなく秘密がありまして。」
派手さを押さえたこの甲冑にどんな秘密が?
